2010/8 定期検査

CTと血液検査の結果を聞いてきました。

CT       :    異常なし

腫瘍マーカー :    AFP値 2

異常なしです^^

CTが定期的に行うのは全身を定期的にチェックできるので安心ですね。
以前、結石をやっていて、今年も結石が心配な季節がやってきたので、確認のために、CTの結果画面を見せてもらいました。
「ここが腎臓だよ~」とか「膀胱小さいね」とか言いながら、体の断面図を上から下に少しずつ確認しました。
結石があると、明らかな白い点が見えるそうですが、腎臓も膀胱も非常にきれいでした。
安心ですね。

でも、こうして断面を見ると、おなかが出ていることがわかります。。。
さっき、腹筋して見ましたが、10回くらいで断念。。運動不足ですね。

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不妊治療ですが、10月くらいまでお休み中です。

イタリア好きの妻がイタリア旅行するので、終わるまでお休みです。

病気を繰り返す私を支えてくれている妻ですので、よろこんで送り出したい?と思います。

障害児が生まれるかもしれないという不安

障害児が生まれたらどうしようという不安をずっと持っていました。

抗がん剤という薬剤を使っていることによって、子供に影響が出るのではないか、

という考えがどうしても、心のどこかに引っかかっていました。

抗がん剤の子供への影響について、相当調べました。

製薬会社などは影響がないは言っていますが、正確なデータがなく、

せいぜい精子数の遷移に関する統計データ程度で、

納得がいくような情報はありませんでした。

顕微授精の影響については、追跡調査なども行っており、

影響がないことはわかってきているみたいです。

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そんな不安を抱えながら、不妊治療を行ってきたのですが、ある本に出会い、

考えが変わりました。

その本によると、『障害児は福の神』なんだそうです。

小林正観という方の『「人生を楽しむ」ための30法則』という、

今までほとんど手に取ることがなかった、人生訓のジャンルの本です。

この小林正観さんの娘さんも障害児だそうです。

自分の家庭や、他の障害児をもつ家庭を多く見てきた結果、障害児を持つ家庭は

経済的に裕福か、困窮状態のどちらかしかないことに気づいたそうです。

裕福な家庭も、困窮状態の家庭もそれぞれ共通項があり、

「この子がうちに生まれてくれてよかった」

といっている家庭は裕福で

「なんでこんな子がうちに生まれたの」

といっている家庭は困窮状態だそうです。

理由は定かではないですが、事実そうなっているそうです。

この本を読む前は、生まれてさえいないのに、障害児かもしれないと恐れていました。

そんな状態で本当に障害児が生まれてきたら、きっと、

「なんでこんな子がうちに生まれたの」と考えてしまうでしょう。

この本に出会って、「障害児が生まれたとしても、自分たちの子供なんだから、

かわいいに決まってる。障害をもっていようがすべて受け入れて愛するのが親ではないか。」

と考えられるようになりました。

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今は、うつ病などいろいろあって、不妊治療はお休み中ですが、

来月か再来月には再開できそうです。

凍結中の唯一の胚胎盤。無事に生まれますように。

 

がん患者の卵巣凍結保存、治療後に移植・回復図る

土曜日の新聞にこのような記事がありました。

http://www.asahi.com/science/update/0416/TKY201004160499.html

抗がん剤や放射線治療の前に卵巣を凍結保存し、治療後に体内に戻し、治療の影響を回避するものです。

このような治療の選択肢が増えることは、不妊治療患者として大変ありがたいです。

これの男性版もあればいいなぁとふと思いましたが、男性の場合は、精子の凍結が

簡単なので、あまり需要はなさそうですね。

それに精巣腫瘍の場合、片方は摘出するので、残った一方を保存というわけにはいかないですね。

私自身、抗がん剤治療を行うかどうか非常に迷いました。

医師からは抗がん剤治療を進められていましたが、断ることも可能でした。

結果として抗がん剤治療を選び、再発することなくここまできました。

そして、自然妊娠は難しいですが、顕微授精で子供を授かる可能性もあります。

抗がん剤治療を行ったことを後悔していないと断言まではできないですが、

可能性が残されていることに感謝します。

がんとうつ病

癌であることがわかってからもうすぐ3年になります。

癌がわかったとき、死を意識しました。

特にどれくらい進行しているかわかるまでは、

「いつ死ぬのだろうか?」

という考えに支配されてました。

今となっては、死を意識する前の自分はどのような未来を想像していたのか、

どのように生きようとしていたのか、思い出すことが出来ません。

それどころか、退院した後も、どのように死ぬのかを考えていたようです。

5年後、10年後がイメージできず、そのころには自分はもう死んでいるような気がしていました。

最近になって、やっと、そんなふうに未来を考えている自分に気づきました。

こんなことばかり考えていたら、うつになるのも当然と思えるようになりました。

今日からはこんなふうに考えます。

10年後、私は生きています。

新しい家族も増えています。

きっと笑顔でいます。

抗うつ剤(パキシル)と精子のDNA損傷

先月から、心療内科に通っています。

今回の診察では、心理テストのようなものを行い、「社交不安障害」と診断されてしまった。

そして、出てきた薬がパキシル。

パキシルは精子のDNAに影響を与えるそうだ。

先生に不妊治療のことは伝えてあるが、

「今はそれどころじゃないでしょ」

と、一蹴されてしまった。

妻にも仕方がないねと同意してもらった。

恵比寿つじクリニックの先生は、喫煙よりはましのようなことをブログに書いているが、

どれくらい影響があるのだろうか。

でも、早めに直して、パキシルが終わるように、気持ちを切り替えていくか。

胚移植回数と妊娠率

今日、病院で、通っているクリニックの2009年の実績についてまとめられた資料をもらった。

その中で、妊娠例における胚移植回数のグラフが気になった。

胚移植1回で妊娠しているケースが35.7%

2回で50%

5回で78.6%

9回で92.3%

20回で100%

となっていた。

「妊娠例における」なので、途中であきらめた人は入っていないのだろう。

20回まで頑張った人もいるんだ。

自分たちは、まだ顕微授精3回目で胚移植は2回目。

確率がすべてじゃないけど、2回目の50%に少し期待してしまう。

きっと、うまくいきますように。

男性不妊とサプリメント(精子の形成過程を理解する)

通っているクリニックでは、男性不妊の治療法(精子数や運動率を上げる治療法)はないと、断言されています。

それを真に受けて、今まで、特に何も意識してサプリメントに興味を持たずにきました。

妻からはサプリメントを以前から進められていて、一緒に飲むからと、買ってきたりしていたが、自分自身がサプリメントに効果があると信じていないので、乗り気でなく、続かなかった。

しかし、2回目の顕微授精で、全ての卵が胚胎盤まで育たなかったとき、精子に問題があるとはっきり言われてしまった。

改善方法もサプリメントや漢方くらいしかないといわれた。

サプリメントも信じて飲まないと効果がないと思っているので、この際、徹底的に調べて、効果があるサプリメントを自分で探して試してみようと思う。

まずは、精子が形成される過程を探って、どのような成分を摂取するのがよいか調べてみた。

精子の形成過程

  • 精巣の中で精祖細胞から分裂し、精母細胞、精子細胞といった過程を経て、精子となる。この間74日間。
  • 精子となってから10日ほどかけて、精巣上体、精管を通りながらさらに熟成する。
  • つまり、最初の分裂から役3ヶ月後に精子としてカラダの外に出るようだ。
  • 精祖細胞から精子になるまでの過程で、正常な場合でも40%の細胞を消失してしまう。

ただ単に細胞が分裂する数が多ければよいのではなく、その後の成長する過程にも精子数が減少するような原因があるかもしれないということだ。

他に調べても、精子の形成は複雑でよくわかっていないという記述が多かった。

形成のためにどのような成分が必要といったことは見当たらなかった。

精子がどのように作られてるかを理解してサプリメントを選ぶのは難しいようだ。

やはり、口コミや経験則から、有効なサプリを探るしかなさそうだ。

今回、調べる上で参考にしたホームページは男性不妊Topicsとしてリンクにまとめました。

自分がどのタイプの男性不妊かを知る

男性不妊にはいろいろなタイプがあります。

クリニックの先生に「この数だと、顕微授精しかないね」といわれていたので、精子数が少ない「乏精子症」だと思い込んでいましたが、よく調べると違うようです。

乏精子症:
精子濃度が1ml中に2000万個未満の場合

精子無力症:
活発な前進運動を示す精子が50%以下である場合

精子不動症:
精子の動きが無い状態

無精子症:
射出精液中に精子が認められない状態

奇形精子症:
正常な形態の精子の割合が全体の30%未満の場合

膿精子症:
精液中に増加した白血球が、精子を不動化させたり、精子の受精能力を低下させたりする症状

この基準だと、乏精子症かつ精子無力症ということになる。

精子数が回復すればよいと思っていたが、運動率も回復する必要があるようだ。

生きがいと人生の目標

最近、うつ病で精神科に通っています。

そこで、よく言われるのが目標を持っていないと危ない(=自殺する可能性が高い)ということです。

私はその目標というのが、人生の目標の事と勝手に思い込んでいるのですが、確かに人生の目標といえるようなものは持っていません。

以前は、今の妻と結婚すること、正確には「結婚できる経済力や人間性をもった人間になること」が目標でした。

今は、その目標はめでたくかなっているわけですが、その次は、「家を持つ」とか「子供がほしい」のような人並みな目標が待っているのだろうと、なんとなく思っていました。

しかし、そこに精巣腫瘍や不妊という黄色信号が点灯しました。

正直なところ、目標どころではなく、不安のほうが多いです。

  • 不妊治療の経済的負担に耐えられるだろうか。
  • 不妊治療のストレスが、夫婦の仲を悪くしているのではないだろうか。
  • 抗がん剤の影響が、生まれてくる子供にも影響しないだろうか。
  • もし、障害児として生まれたら…

こんな不安もうつの原因になっているんだと思います。

そんな、思い悩んでいるところに、ふと、思ったのですが、かつての目標(結婚する)というのはどこへ行ったのでしょうか?

目標は達成されるともう終りなのでしょうか?それまで、生きる気力を与えていたものが、達成されその余韻がなくなると、意味がなくなってしまうのでしょうか?

そんな疑問を考えていると、「生きがい」という言葉があることに気づきました。達成した目標は、生きがいとなり生きる気力を与え続けるものではないか。

私はそれに気づいていないだけで、かつての目標、妻がいること、一緒に暮らせていることが、実は得難いものでとてもありがたいことだと気づいていないだけではないか。生きがいをすでに手に入れていて、それは妻と一緒にいることではないか。ということに、気づきました。

すると、不安に思う気持ちが、少し安らぎました。

今現在、恵まれていることに気づくことの重要さを理解できた気がします。