今日でメインのシスプラチンとエトポシドの投与が終わる。
今日でおわると考えると少し楽になる。耐えるだけだ。
氷枕をあてすぎたのか、肩こりが急にひどくなった、夜眠れないほどだ。
肩をなるべく冷やさないようにして、なるべく眠ってやり過ごす。
今日でメインのシスプラチンとエトポシドの投与が終わる。
今日でおわると考えると少し楽になる。耐えるだけだ。
氷枕をあてすぎたのか、肩こりが急にひどくなった、夜眠れないほどだ。
肩をなるべく冷やさないようにして、なるべく眠ってやり過ごす。
昨日の朝よりはいくぶん気分が良い。(気持ち悪いのには変わりないが)
抗がん剤に体が慣れてきたのかもしれない。
昼食からメニューを変えてもらい、小さなおにぎりと汁物、フルーツとゼリーなどにしてもらった。
おかずは匂いがきついので出さないようにしてもらった。
この日は実家から母親に来てもらった。
下半身を軽くマッサージしてもらったところ、かなり楽になった。
午前中は比較的調子が良かったが、夕方になるといつもどおりかなり気分が悪い。
昨日と同じタイミングで抑吐剤を点滴してもらい、なるべく寝て過ごすようにした。
メインの抗がん剤投与はあと1日だ。
抗がん剤投与3日目。
朝からほとんど食べることができない。
昨日、おう吐してしまったため、食べるとまたおう吐してしまうという恐怖もあり、
食べることができなかった。
やはり夕方からがかなり気分が悪い、抑吐剤を増やしてもらい、この日は何とかやり過ごした。
抗がん剤投与2日目。
今日は昼までは8割ほどの食事はとれたが、夕方から気分が悪くなり、夕食はほとんど食べなかった。
ゼリーだけは何とか食べた。
19時~22時位がかなり気分が悪い。21時位にトイレに行ったときについにおう吐してしまった。
一度おう吐すると、少し気分が良くなった。そのまま落ち着いているうちに眠りに就いた。
寝ている間も4・5回トイレに起きてしまう。しかし用を足した後はすぐに眠ることができ、
寝不足感はあまり感じなかった。
今日はシスプラチンとエトポシドを投与した。
投薬量は1日当たりそれぞれ、20mg/m^2と100mg/m^2。
体表面積に対しての値らしい。
投与したのは抗がん剤だけではなく、利尿剤とカイトリルという抑吐剤を、抗がん剤の前後に挟むように午前、午後1回ずつ投与した。
まだ初日なので、ほとんど副作用はなく食事も8割ほど食べられた。
夕方から少しずつ気持ち悪くなり、もう1種類の抑吐剤を点滴してもらった。
明日から、抗がん剤投与が始まる。
BEP療法という、シスプラチン、エトポシド、ブレオマイシンの3剤を投与する療法である。
シスプラチンとエトポシドは1~5日目、ブレオマイシンは2・9・16日目に投与する。
吐き気などの自覚症状は2日目位から5日目位がきつく骨髄抑制などは10日目がピークになるらしい。
今日は明日からの抗がん剤投与に備えて補液した。
140ml/hくらいの速さで、生理食塩水とポカリのようなものを点滴した。
すでに点滴が入り、外出できないため、病院で採精し、妻に運んでもらった。
月曜日に保存した分の検査結果ももらってきた。
精子濃度は7.3million/mlから16.5million/mlに改善していた。
やはり腫瘍が影響していたのかもしれない。
摘出後、1、2週間の間は髭の伸びも遅くなっていたような気がする。
先生は片方を摘出しても、もう片方が頑張るので男性ホルモンが少なくなったりしないと言っていたが、
一時的には影響があるのではないだろうか?
月曜日からの抗がん剤投与に備えて点滴をつないだ。
鎖骨の下にある幹静脈という太い静脈に針を入れた。
腕にするノリで少し長めの針が刺さるくらいかと思っていたら、
処置室でおおがかりな作業だった。ベッドに寝かされ、エコーで血管の位置を確認し、消毒。
それから、顔から胸にかけて青い紙をかけられた。首元だけは穴があいているようだ。
鎖骨のちょっと上あたりに麻酔をし、いろいろ何かやっている。紙がかかっているので見えない。
顔の近くに針が来るのは結構怖い。途中、首筋を生暖かい液体が流れた。
(これってもしかして血ですか!?)
文句を言っても何もならないのでそのまま終わるのを待つ。(あとで聞いたら血だった)
だいたい15分くらいで終了。後から聞いたら3針ぬって点滴の管を固定したらしい。
針入れるなんて聞いてなかったよー!
でも聞かないでよかったかも。 (怖いもんね)
そのあと、レントゲンで針がいい位置にあるか確認した。
点滴が入るとすっかり病人のような気分になってしまう。
まだ首に違和感あり。一日寝たら違和感なくなるかなぁ。
先生からいただいた抗がん剤と造精能に関するいくつかの論文(の要旨)を見る限りでは、2コース程度の抗がん剤投与ではそこまで心配するうようなことではないようだ。
いくつかの論文の内容をかいつまむと以下のとおりだ。
・抗がん剤治療前に精子濃度が20×10^6/mlになっている症例が約半数ある。
(精巣腫瘍自体がすでに造精能に影響を与えている可能性がある)
・化学療法の回数が多いほど、影響が大きい。
・コース数にかかわらず、3か月後から半年間は精子数が減少または無精子症となる。
・1~2コースでは8割以上の症例で精子数が20×10^6/ml以上に回復している。
・3コース以上では投与直後はほぼ無精子症になる。ただし1~3年内に回復した例もある。
・4コース以上投与した場合は回復した例は少ない。
(論文では4コース以上が合計14例あったが、回復した例は1例のみ)
いただいた論文の中で興味深いタイトルのものがあった。
『精巣腫瘍患者の精子染色体異数性に関する研究』
化学療法投与と精子の染色体の異常について書かれているもののようだ。
(私は専門ではないので「異数性」の意味するところはわからない)
専門的すぎてわからない部分が多いのだが、要約すると、
・4例に対し2年~13年後には一般の値になっている。
(13年後にやっとという意味ではなく、13年後に検査してみたら、正常値であったという意)
・1例では半年後と3年後のデータがあり、それらを比較すると、半年後の方が明らかに異常が多い。
上記のデータがどれくらい影響を与えるかわからないが、抗がん剤投与1年ほどは子作りを進めない医者もいるらしい。
↓を見るとかなり怖い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E7%95%B0%E5%B8%B8
毎週水曜日に血液検査。手術日も含めて4回目。
AFP値:21
順調に下がってきている。はじめのクリニックでは正常値10といわれていたが、今の病院では上限値20といわれた。正常と上限の違いはあるが、あと1で上限値をクリア。来週の検査では正常値まで下がってるといいな。
こう順調だと、化学療法はいらないのではないかと考えてしまう。副作用の恐怖と再発の恐怖。いつくるか分からない再発の恐怖よりは、今やれることをやろうと思う。