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がん患者の卵巣凍結保存、治療後に移植・回復図る

土曜日の新聞にこのような記事がありました。

http://www.asahi.com/science/update/0416/TKY201004160499.html

抗がん剤や放射線治療の前に卵巣を凍結保存し、治療後に体内に戻し、治療の影響を回避するものです。

このような治療の選択肢が増えることは、不妊治療患者として大変ありがたいです。

これの男性版もあればいいなぁとふと思いましたが、男性の場合は、精子の凍結が

簡単なので、あまり需要はなさそうですね。

それに精巣腫瘍の場合、片方は摘出するので、残った一方を保存というわけにはいかないですね。

私自身、抗がん剤治療を行うかどうか非常に迷いました。

医師からは抗がん剤治療を進められていましたが、断ることも可能でした。

結果として抗がん剤治療を選び、再発することなくここまできました。

そして、自然妊娠は難しいですが、顕微授精で子供を授かる可能性もあります。

抗がん剤治療を行ったことを後悔していないと断言まではできないですが、

可能性が残されていることに感謝します。

顕微授精3回目の結果

顕微授精の結果メールがクリニックからありました。

結果、1個の胚胎盤を凍結できました。

今回は抗がん剤治療前の凍結精子を使って顕微授精しました。

前回の胚胎盤0個のときの、精子の遺伝子異常が多いという

指摘を受けて、抗がん剤治療前の凍結精子にしました。

しかし、移植2日目の途中経過のメールで採卵10個のうち

3個だけしかうまく進んでいなかったので、

今回も0個になってしまうのではないかと不安でした。

1個だけでもうまくいって、本当によかったです。

カウンセリング

久しぶりの更新です。

2度目の顕微授精が失敗した後、無料カウンセリングがあるということで行ってきました。
培養士の方と30分くらい話しました。

まずは、前回の結果について
・ほとんどの卵が胎盤胞の直前で成長が止まっている。
・このようなケースは、経験上、精子に問題がある場合が多い。
・正常な精子も含め、精子には遺伝子異常がある。
・卵子はその遺伝子異常を修正しながら成長していく。
・精子に問題がある場合は、異常な遺伝子が多い場合である。
・遺伝子異常を修正しきれず、力尽き、成長が止まってしまう。
というような内容だった。

正常な精子でも遺伝子異常はあり、その量が多いと問題があるそうだ。
精子の遺伝子異常を減らすことはできるか?
・男性不妊の対処法はない。
・サプリメントはある程度効果がある。
・特に亜鉛は精子の形成に不可欠なので亜鉛を摂取したほうがよい。
・漢方などの方法があるが、個人差が大きく、高価。
・また、その効果についても学会で賛否両論。

遺伝子異常の量を確認することはできるか?
・検査をすればわからなくもない。
・このクリニックでは検査できない。
・たとえ検査して、遺伝子異常の量や部位がわかったとしても、対処する方法はない。
・木場公園クリニックなら、男性不妊に強いので検査をしているかもしれない。

抗がん剤の影響が続いているのだろうか。

抗がん剤を使うかどうか決断する時、命には代えられないと、少しでも再発率が少ない方法を選んだ。
もちろん、その時に子供ができるかどうかについてはしっかり考えた。
統計的には抗がん剤1クールの場合、ほとんどが精子数が回復していた。
その時は精子数が回復すれば、子供ができると考えていた。
でも、その考えは甘かった。精子の遺伝子までに影響がでている。

あの時、抗がん剤治療を選択したのは間違いだったのだろうか。

精液検査の推移

精液検査の内容をまとめてみた。

年月日 精子濃度

(million/ml)

運動率(%) 備考
2007.08.01 高位精巣摘出術
2007.08.15 7.3 19 保存1回目
2007.08.20 16.5 20 保存2回目
2007.08.25 22.0 60 保存3回目
2007.08.27 抗がん剤治療開始
2007.09.20 退院
2007.10.24 0 簡易検査
2008.03.19 ? 顕微鏡で1匹見つかる
2008.06.13 1.4 20
2008.09.21 26.0 54 簡易検査のため、信憑性が低い
2009.01.13 1.9 29 ドグマチールを服用中だった
2009.06.10 1.9 43
2009.08.04 15.0 30 顕微授精を実施
2009.11.27 10.0 15 体外受精後、顕微授精を実施

各数値の正常値(WHO基準)

項目 正常値
精子濃度 20million/ml以上
運動率 50%以上