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男性不妊とサプリメント(精子の形成過程を理解する)

通っているクリニックでは、男性不妊の治療法(精子数や運動率を上げる治療法)はないと、断言されています。

それを真に受けて、今まで、特に何も意識してサプリメントに興味を持たずにきました。

妻からはサプリメントを以前から進められていて、一緒に飲むからと、買ってきたりしていたが、自分自身がサプリメントに効果があると信じていないので、乗り気でなく、続かなかった。

しかし、2回目の顕微授精で、全ての卵が胚胎盤まで育たなかったとき、精子に問題があるとはっきり言われてしまった。

改善方法もサプリメントや漢方くらいしかないといわれた。

サプリメントも信じて飲まないと効果がないと思っているので、この際、徹底的に調べて、効果があるサプリメントを自分で探して試してみようと思う。

まずは、精子が形成される過程を探って、どのような成分を摂取するのがよいか調べてみた。

精子の形成過程

  • 精巣の中で精祖細胞から分裂し、精母細胞、精子細胞といった過程を経て、精子となる。この間74日間。
  • 精子となってから10日ほどかけて、精巣上体、精管を通りながらさらに熟成する。
  • つまり、最初の分裂から役3ヶ月後に精子としてカラダの外に出るようだ。
  • 精祖細胞から精子になるまでの過程で、正常な場合でも40%の細胞を消失してしまう。

ただ単に細胞が分裂する数が多ければよいのではなく、その後の成長する過程にも精子数が減少するような原因があるかもしれないということだ。

他に調べても、精子の形成は複雑でよくわかっていないという記述が多かった。

形成のためにどのような成分が必要といったことは見当たらなかった。

精子がどのように作られてるかを理解してサプリメントを選ぶのは難しいようだ。

やはり、口コミや経験則から、有効なサプリを探るしかなさそうだ。

今回、調べる上で参考にしたホームページは男性不妊Topicsとしてリンクにまとめました。

自分がどのタイプの男性不妊かを知る

男性不妊にはいろいろなタイプがあります。

クリニックの先生に「この数だと、顕微授精しかないね」といわれていたので、精子数が少ない「乏精子症」だと思い込んでいましたが、よく調べると違うようです。

乏精子症:
精子濃度が1ml中に2000万個未満の場合

精子無力症:
活発な前進運動を示す精子が50%以下である場合

精子不動症:
精子の動きが無い状態

無精子症:
射出精液中に精子が認められない状態

奇形精子症:
正常な形態の精子の割合が全体の30%未満の場合

膿精子症:
精液中に増加した白血球が、精子を不動化させたり、精子の受精能力を低下させたりする症状

この基準だと、乏精子症かつ精子無力症ということになる。

精子数が回復すればよいと思っていたが、運動率も回復する必要があるようだ。

男性不妊と鍼灸治療

男性不妊の治療法はないといわれることが多いです。

特に不妊の原因として、精子の状態が悪い場合は対処療法もなく、サプリが効くかも?くらいです。

最近、鍼の治療を受ける機会がありました。

疲れをとるための治療だったのですが、会話の中で不妊治療を行っていることが話題になると、鍼灸が効果があるという話になりました。

鍼灸には2種類あるそうで、肩こり腰痛などで患部に鍼などを行い、直接行うものと、「経絡」といって患部以外のいわゆるツボを刺激するものがあるそうです。

そのうち、経絡系の治療であれば、男性不妊にも効果があるそうです。

不妊に効くツボを教えてもらいました。

「三陰交」というツボで足のくるぶしの少し上にあるツボです。

鍼でなくても、お灸でも効果があるそうで、千年灸のような市販のものでもOKだそうです。

三陰交↓
http://www5a.biglobe.ne.jp/~fureai89/2808/11tuboya_tubo_saninko.htm

男性不妊にも効果があるようです↓
http://www.akanbou.com/news/news.072901.html



せんねん灸太陽 24点入

精液検査の推移

精液検査の内容をまとめてみた。

年月日 精子濃度

(million/ml)

運動率(%) 備考
2007.08.01 高位精巣摘出術
2007.08.15 7.3 19 保存1回目
2007.08.20 16.5 20 保存2回目
2007.08.25 22.0 60 保存3回目
2007.08.27 抗がん剤治療開始
2007.09.20 退院
2007.10.24 0 簡易検査
2008.03.19 ? 顕微鏡で1匹見つかる
2008.06.13 1.4 20
2008.09.21 26.0 54 簡易検査のため、信憑性が低い
2009.01.13 1.9 29 ドグマチールを服用中だった
2009.06.10 1.9 43
2009.08.04 15.0 30 顕微授精を実施
2009.11.27 10.0 15 体外受精後、顕微授精を実施

各数値の正常値(WHO基準)

項目 正常値
精子濃度 20million/ml以上
運動率 50%以上

不妊治療

今回は妻と一緒に精液検査の結果を聞きに行った。

今までは妻へは検査結果は口頭でしか伝えていない。

顕微授精でないと不可能といわれていることも伝えているが、あまり実感がない様子。

お互い、口に出したことはないが、抗がん剤から2年を節目に考えていた。

それで一緒に結果を聞きに行くと言い出したのだろう。

前回(1月)の結果はと思わしくない結果だったが、それは、抗うつ剤(ドグマチール)が原因ではないか?という期待があった。

もし、そうなら、今回の検査で正常値に戻っているのではないか? そんな期待を持って検査結果を聞いた。

しかし、期待通りにはならなかった。

精子濃度:ツ黴€ 1.9million/ml  (正常値:20million/ml以上)

運動率  : 43%         (正常値:50%以上)

運動率は多少改善されたが、先生曰く、下の濃度(個数)が少ないので、運動率だけよくてもまったく意味がないそうだ。

やはり顕微授精でないと子供を授かるのは無理と言われた。

(もちろん、精子がないわけではないので、自然妊娠する可能性はゼロではないが、宝くじより確率は低いそうだ)

その日は、体外受精に関する本とDVDをもらい、理解を深めて再度、来院してほしいということだった。(DVDは後日返却)

不妊治療、特に体外受精は女性に負担がかかる。断続的に仕事を休んだり、中には不妊治療を理由に休職や退職をする場合もあると聞いていた。

そのため、妻はなるべくなら精子の回復を待って、自然妊娠がよいと考えていた。

このとき、私は、もうこれ以上の回復は見込めないと考えていた。

体外受精に踏み切るために、どうやって妻を説得しようか考えながら、家に帰った。

一緒に帰ったのだが、ほとんど会話はなかった。